ゴール集などを観ていると、流れの中からのゴールはクロスから生み出されていることが多く感じる方もいると思います。
実際、流れの中からならその割合は多いと思いますが、なぜクロスがゴールに繋がりやすいか?考察していきたいと思います。
クロスがゴールに繋がりやすい主な理由
- 相手DFがクロッサーとフィニッシャーを同一視ができるポジションが取りにくい状況である(フィニッシャーからしたら相手のマークを外しやすい状況が生まれている)
- 相手DFとGKの間に入れるクロス(アーリークロス)の場合、相手DFとGKが向かい合う状況で守ることになり、事故やマークミスが起こりやすい。
- 同じくアーリークロスの場合、相手DFは後ろ向きでかつ、ゴールに向かいながらの守備を強いられることになる(フィニッシャーはゴールをボールを視野に収めて良い身体の向き、ポジションを取りやすい)
- 相手DFがゾーンで守っている場合、局面で2対1を作りやすい(相手DFはどうしても競り勝ちにくい状況が生まれる)
- 相手がゾーンで守っている場合、相手DFが対応しにくいゾーンの切れ目にポジショニングをフィニッシャーに取られるとフィニッシャーはフリーになりやすい。(どうしても相手DFの責任の所在があいまいになってしまう。)
- アウトスイングのクロスの場合、相手GKやDFから逃げるボールになりクロスを跳ね返しにくい
- インスイングのクロスの場合、誰も触らなくてもゴールに繋がり、かつ、誰かが少し触るだけでボールの軌道が変わり相手からすると非常に守りにくい状況が生まれる
以上が、守備の原則から導き出したクロスがゴールに繋がりやすい理由です。
守備側の対策としては、クロスを危険なゾーンに上げさせないことが一番の対策な気がします。(もちろんクロスを上げられた場合に選手個々がしっかりクリアする力や相手FWに剝がされないポジショニング、ステップワークなどの個人戦術や技術を持っていることが必要なのは言うまでもないと思います。
あとは、人数をかけてスペースを消していくしかこれと言って有効な対策がない気がします。
また、有効な対策や対応をしている状況を発見したらアップデートしたいと思います。
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