8人制のメリット・デメリット

先日中学1年生のゲームを観る機会があり、8人制から11人制に移行するにあたっていろいろスムーズにいかない部分があり、もしかして8人制のデメリットでは?と感じたので現時点の考えをまとめてみたいと思います。

8人制のルール

  • GK含めて8vs8で試合を行う
  • 退場する選手が出ても人数は減らない(退場した選手と変わって選手を入れる)
  • GK以外は流れの中で交代する(交代ゾーンが設置されている)
  • ピッチサイズは68×50(横幅は会場によって多少前後しています。)
  • ペナルティーエリア12、ゴールエリア4、PKマーク8
  • キックオフゴール禁止
  • 1人審判

以上が主な11人制と違うルールです。

8人制のメリット

  • ボールタッチ数が増える(人数が少ない為)⇒テクニカルな選手が増える
  • ゴール前の攻防が増える(ゴールまでの距離が近く、人数が少ない為)⇒ゴールデンエイジにプレッシャーのあるゴール前の感覚を数多く磨くことが出来る
  • キック&ラッシュのサッカーが減る(背後のスペースがあまりない)
  • GKの前に出る感覚は良くなっている印象(背後のスペースがあまりなく、DFの背後はGKが出てカバーすれば解決できることが多い。また、小学生で背後のスペースに落とすキックを蹴れる絶対数が少ない)
  • GKを含めてビルドアップするチームの増加(時代の流れもあると思いますが、GKも絡みビルドアップで数的優位を作った方が効率が良い)

8人制のデメリット

  • 空間認知能力が年々下がっているように感じる(蹴るチームが少なくなり、ロングボールが無くなった弊害と考えられる)
  • DFのラインコントロールの感覚が身につかない(1人審判なのでオフサイドを細かいところまで取れない、背後のスペースがあまりないのでGKに処理を任せたら解決できる状況が多い)
  • 個人で剥がしたらすぐにチャンスになる(突出した選手に依存しやすい)
  • 交代の仕方・副審の仕方を知らない選手が急増している

まとめ

以上が、先日感じた8人制のメリットとデメリットです。

8人制になることでフットサルやバスケに近い要素が増えている気がします・・・(少人数のボールゲームになると自然とそうなるのかもしれません)

メリットから8人制の狙いは、ゴールデンエイジの年代でゴール前の攻防・ゲームでのテクニックの発揮・突出した個を輩出するといった部分に優先順位をおいたオーガナイズで確かにそれらの部分は小さい年代で刺激しておかないと大きい年代になってから劇的に変わることは少ないので個人的には納得はしています。

また、ヘディングに関しては幼少期には行うと脳に損傷が起こるというデータもありますので、少年の間のサッカーは浮き球は少なくても良いと感じます。(先日JFAがヘディング指導の年代別ガイドラインを新たに発行してました。)

ただ、浮き球をコントロールする技術も失われるのは損害で選手の可能性を減らすことに繋がると思いますので、トレーニングでは上手く取り入れていくしかないように思います。

今回個人的に一番気になったことは、オフサイドの感覚が失われるのでは?ということでした。

FWの選手もDFの選手もラインコントロールがある中でゲームをしている方が駆け引きの材料も増えますし、よりグループでプレーする感覚が身につくと思います。(もちろんボール操作がおぼつかない低年齢では不要だと思いますが・・・)

ただ、ラインコントロールをしっかりすると背後のボールが増えてヘディングが増加したり、ボールを繋ぐチームが増える可能性もあります。

現状のルールや制度の中でデメリットを少しでも解消するためには自分自身が少年のゲームの指導をする際は選手に副審させて勉強させた方がより良いのでは?と感じました。(練習試合限定ですが)

改めて8人制について考えると少年で獲得させたいことを強調するにはこれ以上いじりようがないルールだと感じました。よく考えられていると思いました。

現状の制度の中でより良い選手を輩出しレベルアップするためにまた気づいたことあれば書いていきたいと思います。

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