普段サッカーを指導してますがフットサルの大会に出る機会があり、改めてサッカーとフットサルの違い、共通する部分、フットサルをやることでサッカーにつながる点について感じたことをまとめようと思います。
サッカーとフットサルの違い
- 人数
- ルール
- コートサイズ
- ゴールサイズ
- ボールの性質・サイズ
簡単ですが、以上がすぐに挙げれる部分だと思います。
その中で1番大きく違うのはGKが一度ボールを触ればバックパス出来ない点とオフサイドが無い点で、普段はサッカーをやっている感覚的には、サーバーへのバックパス禁止の4vs4のサーバーのトレーニングが1番近く感じました。
サッカーとフットサルで共通する部分
- マンマーク・人を捕まえる守備
- 対人のボールキープ(特に相手を背負った状況のプレー)
- フィジカルコンタクト
- コンビネーション(サッカーの中盤の局面)
の部分はサッカーとかなり共通する局面が多いと感じました。
特にオフサイドが無いことで、まず守備はゾーンで守るという概念は薄くなり必然的に人を捕まえる守備でしか守れない場面が増えます。(逆に言えば、ゾーンDFとラインコントロールは車の両輪の関係だと改めて感じました…)
また、GKへのバックパスは基本的に出来ないので、後ろ向きでプレッシャーを受けたらバックパスをするというサッカーでは当たり前のプレー選択が出来ず、必然的に後ろ向きでプレッシャーを受ける場面が増え、相手を背負ってボールキープする場面が増え、サッカーではフィジカルコンタクトを受けなくても良い場面でもフィジカルコンタクトを受ける場面が多く見られました。
守備で人に強く当たるということは入れ替わるリスクがあるということ。となると、攻撃でワンツーやレイオフなどのコンビネーションで相手守備と入れ替わることが出来れば大きなチャンスが生まれます。(入れ替わった後にカバー出来る選手も少ない、または、いない状況が大半)
チャンスを作る為には対人の攻防を制する方法が1番シンプルですが、上手く入れ替わるメリットを考えるとグループでのコンビネーションも増えてくるかと思います。(もちろんチームのスタイルによると思いますが…)
フットサルをやることでサッカーに活かせること
まず、フットサルをやる前に大前提として間違っていたのは、テクニカルな局面よりもフィジカルな局面の方が多かったことでした。
というより、フィジカルコンタクトに潰されないのが大前提でそれに耐えるフィジカルを持っているかそのコンタクトを受けない個人戦術とテクニックを持っていないとまともなプレーが出来ない方が表現としては正しいかもしれません。
サッカー選手に要求されるフィジカルの基準は年々上がって来ています。
コートが広くなく、また、オフサイドがなく、簡単にGKにバックパス出来ない状況のフットサルをすることで、現代サッカーの大前提である個人のフィジカルバトルに負けない中でのテクニックの習得の部分(ボールを奪う・失わない、相手を剥がす・剥がされないといった対人の攻防の力)では特にサッカーに良い影響をもたらすと感じました。
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